もう遅刻やって確信したら諦めがつく。
というか、今更急いでも遅刻は遅刻って思うと気が楽になんねんな。
空は青々としてて、今日もメッチャえぇ天気やし。
気持ちえぇな。
ゆっくり歩いて学校に着くころには、すでに二限目が始まろうとしてた。
上履きに履き替えて、自分の教室に向かう。
その廊下も急ぐことなく普通に歩いてた。
ガラガラァ―――。
みんなの注目を浴びながら「おはようございます」と言って入った。
「どうした。珍しい遅刻だな。」
「多分初やと思います。すみません。」
「席について準備しなさい。」
「はい。」
言われるがまま、席について教科書を開いた。


