ママが輝樹の言葉を遮って、輝樹の顔を覗きこんでる。
その姿が、すごく・・・温かかった。
「でも僕、邪魔でしょ?せっかく・・・お姉ちゃんに会いに来たのに・・・。」
「そんなことないわよ?笑美のお友達?」
「そうや。輝樹っていうねん。小学校一年生やで!しっかりしてるけど。」
「そうなの?確かに、しっかりしてるわ。お兄ちゃんって感じね?」
「・・・ありがとう、ございます。」
輝樹の顔が少しだけ赤くなったような気がした。
照れてるんや、って誰が見てもわかるくらい。
「輝樹、うちのママはめっちゃ優しいんやで?」
「見たらわかるよ!僕、お兄ちゃんだから。」
少し上機嫌な「えっへん」という言葉がぴったりな態度の輝樹は、その後はもちろん3人で話に花を咲かせた。


