雑誌よりもあれの方がえぇねんけど・・・。
「笑美、来たわよ。」
「あ、ママ。今日いつもより早い!」
「そうなの。色々と早く終わっちゃって、きっと笑美のことだから暇にしてるんじゃないかって。」
「さすが、ママ。」
いつもよりも一時間も早くママが来たことで、うちの暇な時間も短くなった。
コンコンッ―――
しばらく経って、小さなノック音が聞こえた。
「こんな時に誰やろう。パパは早すぎるし・・・」
「ちょっと待って。」
ママがうちの代わりにそのドアを開けてくれた。
「あら?」
「ん?」
ママの脇から覗いてみると、そこには輝樹がいてた。


