次の日、なかなか輝樹は来ぉへんくて、うちは待ち遠しくなってた。 いつもならもうそろそろ来るはずやのに、と思ってると。 「お姉ちゃん!」 これまたお決まりの、ノーノック。 「入るときくらい、コンコンッてできるやろ。」 「あ、また忘れてた。」 絶対悪気なんてないその笑顔で、話を終わらせる荒業を覚えてもうたみたい。 「今日は遅かったんやな?」 「検査してたんだよ。」 「あ、そうか。」 うちには検査なんて、もう関係ないねんもんな。