「何をあげるかは、内緒や。明後日には持って来たるから!」
「ホントに?じゃぁ、僕待ってるよ!」
「楽しみにしといてやぁっ。」
「約束!」
「・・・せやな。」
うちはその、輝樹に差し出された細くて可愛らしい小指に、うちの小指を絡めた。
こうやって約束するんは、やっぱり心配なんかな、なんて思いながら。
「ほな、また明日も話そうな!」
「うん。おやすみ、お姉ちゃん。」
「おやすみ。」
看護師さんがおらへんことを確認して、廊下へ出る。
無事に自分の病室に到着。
なんか、メッチャ悪いことしてもうた気分。
「・・・寝よ。」
布団にもぐりこんで、明日を楽しみに眠りについた。


