「なんで花束なん?」 「そこに花瓶があったやろ?花がないと寂しいかなぁて。」 パパが持って来てくれた花は、可愛らしいピンクの花やった。 ママがそれを受け取って、花瓶に入れてくれた。 「可愛らしいな。」 「・・・そうか。」 「そうか、てパパが買ってき・・・」 パパの顔を見ると、パパは黙ってそのピンクの花を見てた。 その目は、まるで愛しい何かを見てるような目。 「パパ?」 「ん?どないした?」 「どないした、はパパや。最近よく、ボーとしてへん?」 「・・・そうか?普通や。」