パパはママにもらったビールを開けて、続けてうちに言う。 「ママもああ言うてることやし、笑美がホンマに好きな人と付き合いや?」 「パパは、うちのなかで答えでてると思うん?」 「でてると思う、けど?」 うちは・・・相当疎いんやろうか。 鈍感、て言われたけど・・・。 自分の気持ちは自分にしかわからへんもんな。 「さて、パパは仕事の残りしよか」 「パパ!」 「うっ・・・」 こっそり逃げようとするパパを捕まえて、今一度椅子に戻ってもらう。 「パパ、見せてよ。」 「笑美、言い忘れた。」