「笑美は冬真くんが好きなんか、れーくんが好きなんか、はっきりしてるん?」 「・・・わからへん。」 「でも、パパは答えでてると思うけど?」 「え?」 ニコッと笑ろて、ビールを飲みきる。 喉仏が上下に動いて、パパの体に入っていく。 「ママ、もう一本呑んでもええ?」 「ほどほどにっ。」 と言いつつ、ビールを持ってリビングに来たママ。 「笑美、恋は焦らなくても大丈夫なんだからね?」 「・・・ママ。」 それだけ言うて、また台所に戻って行ったママ。