「うんっ。早く学校に行って、みんなと遊びたいんだ。」
「小学生なん?」
「そうだよ。1年生。」
えらく可愛らしい身長やもんな。
1年生て、一番楽しい頃やな。
「僕これからあそこまで行くんだけど、お姉ちゃんも行く?」
あそこと言われて男の子が指差している方向を見ると、そこには自販機があった。
飲み物でも買いに行くんやろか。
「ええよ。一緒にいったる。」
「ありがとう。」
男の子は上手に車椅子を動かして、先に進んでいく。
うちはと言うと、メッチャスローリー。
「お姉ちゃん、大丈夫?」
「だ、大丈夫や。」


