ファースト写真集らしい一冊の一ページ目は、青い海の写真やった。
マリンブルー、いや、エメラルドグリーン?
こんな色を写真に収めることが可能なんや。
改めてす写真がごいと思える。
「そこは海外の海だよ。もともと海が好きだったから、初の写真はそこが良いって決めててね。わざわざ行ってきたんだよ。」
「すごいきれいです!・・・海もええなぁ。」
星空もきれいやったけど、こんな海も自分で写真に撮ってみたい。
次に次にとページをめくれば、緑だったり青だったり、オレンジだったり赤だったり。
色々な世界が次々に現れた。
そして、ファースト写真集のラストの写真。
そこで、うちの目はある一点に止まった。
「あれ?」
「あ、これ」


