今まで生きてきて、こんなに喜んだことって、あったんかな?
「っはは、笑美泣いてる!うれし泣き?」
「え!?」
言われて気づくものの、涙なんかどうでもよくて、うちはひたすらすごいと言い続けた。
「とにかく、一度家に帰ろう。」
パパさんの言葉で、うちは興奮を少し押さえて、れーくんの家へ向かうことに。
その間も、うちはウキウキ気分で、れーくんには「お前、いい加減おさまれ」と言われ「いいじゃん、そういう笑美も」と冬真がれーくんをなだめてた。
多分なだめられるんはうちの方のはずやのに。
れーくんはその気で言うたんやと思うけど、それを阻止する冬真。
「笑美ちゃん。」
「はい!」
パパさん、いや、恍さんに名前を呼ばれると余計に嬉しくなる。
「よかったら家に今までの写真集があるから、持って帰るかい?」


