「・・・まじかよ。」
「あはは、ありがたいな。」
満天の星空の下、うちは憧れてた人に会ってもうたわけや。
会いたいと思ったことは、そんなになかったかもしれへん。
それは、心のどこかで“叶うはずない”っていううちの想いからやと思う。
でも、まさかのまさか。
これはホンマに、現実?
「いつも買ってくれてるのかい?」
「あ、いや・・・。この前初めて中を拝見しました。それまでは表紙だけで・・・でも!その表紙でもきれいやって思ってて、気づいたらファンというか・・・。」
今まで何回も買いたいと思った写真集は、輝樹と見たあの一冊しかまともに見たことない。
恥ずかしいけど、それが事実。


