「俺みたいなやつが、写真家になれるのかって話しだよ。それで食って行けるかどうか大事だろ。」
「せや・・・はぁ!?」
これにはれーくんも驚いて顔をこっちへ向けた。
うちの驚愕の声は、この空の遥か彼方まで聞こえたんとちゃうかな。
「んだよ。急に叫ぶなよ。」
「待って!?れーくんのパパさんて、写真家さん!?」
今更?とでも言いたげな瞳。
生き返ったのか、冬真もこっちに寄ってきて「笑美どうかした?」と声をかけてくる。
パパさんもカメラの入ったカバンを持って寄ってくる。
「逆に、夜遅くまで写真撮ってるサラリーマンがいるのか、お前に問いてぇよ・・・」
呆れながら苦笑するれーくんと、未だに何のことやらわかってへん冬真。
そして、遅れながら「どうかしたかな?」と聞いてくるパパさん。
いや、パパさんの話題なんやけど・・・。


