また、てどういうことやろ、なんて考えてる間に、カシャッというカメラの音が聞こえた。
「はやっ!?」
「麗、乱暴に扱わない。」
「普通に扱った。今のがベスト。」
「れーくん、俺撮って!」
「んで、冬真を撮るんだよ。しかも俺は一枚専門。」
ようわからへんルール。
一枚専門て、そんなん失敗したら終わりやん。
「冬真くんも撮ってみるかい?」
「大丈夫です!」
パパさんの厚意を即答で拒否した冬真は、その直後れーくんに横腹を蹴られたのはもちろんのこと。
「れ・・・れーくんっ・・・」
その場でうずくまる冬真を置いて、うちとれーくんとパパさんは帰る支度を始めた。


