その喜びから、またきっとそんなオーラが出てたんやと思う。
「どこまでも嬉しそうで何よりだよ。」
「あっ、バレました?」
「バレバレ。」
レンズを覗くと、そこはまた少し違った世界のように見えた。
ピントの合わせ方を教わって、どういう風に撮ったら良いものが撮れるんかも、しっかり聞いた。
ただ単に写真を撮る、ていうても、工夫次第で同じ景色でもまた全然違うように撮れることを知った。
やっぱり、写真はすごいと、つくづく痛感。
「笑美ちゃんのベスト写真は撮れるかな。」
パパさんに教えてもろたことを、全力で生かしたナンバーワンショットを撮りたい。
その一心で、うちは何枚も写真を撮り続けた。
撮れるだけ撮っていったものの、一向に“ここ”っていうんが見当たらへん。
クルリと周りを見回してみた。


