らぶピクチャー(完)


そこで、周りにあった街灯の電気が全部消えた。



「わっ」



思わず目を閉じて小さく叫んでもうたけど、そっと目を開けてみると、そこは暗闇。



真っ暗や、と思って上を見てみる。




「・・・うわぁ」



ここでこそ、驚きの声を上げたけど、それ以外は言葉がでてこぉへんかった。



一昨日、公園で見たときよりももっと鮮明に小さな星までが見えた。




「天気が良くてよかったよ。さぁ、写真を撮ってみようか。」



パパさんはさっきの鞄からカメラを出して、写真を撮る準備を始めた。




うちらはその間、空を仰ぎっぱなしやった。



ずっと見てても全然飽きへん。



この空にどんどん吸い込まれていく。




「メッチャ、きれい・・・」