うちが思ってた以上の大きさに圧倒された。
まぁ、その辺のデジカメと一緒やないことはわかってたけど。
一眼レフカメラを初めて生で見て、うちが感動してると、隣で冬真が「これすごいの?」とれーくんに聞いてた。
もちろん、れーくんは呆れながら一応説明はしてた。
たまに頷きながら聞いてるらしかった冬真でも、きっとちゃんとはわかってへんはず。
「じゃぁ、そろそろ行こうか。ここから少し歩いたところに丘があるんだけど、そこで写真を撮ろうか。」
「「はい!」」
いよいよ、うちらはれーくんの家から出てパパさんの言う丘へ向かった。
どんなところなんやろうかと、期待を膨らませて数分後、その場所に着いたらしい。
「今、8時45分。あと15分もすればきれいな星が見えるはずだ。」
パパさんの言うてることがイマイチよぅわからへんかった。
でも、それは15分後に謎が解けた。
9時ちょうど。


