「おかえり。」
そこに現れたんは、れーくんのパパさん。
またかっこええ人。
ここまでくると、ホンマにママさんが気になる。
「お邪魔してます。」
「いらっしゃい。君が笑美ちゃん?」
「え、あ、はい。」
「麗から話は聞いてたよ。写真、好きなんだって?」
「はい!メッチャ好きなんです!好きな写真家さんもいてます!」
ついテンションが上がってもうて、敬語やなくなってもうてた自分に気付いた。
慌てて「すみません」と言うと「全然」と優しく笑ってくれた。
この笑顔、れーくんがたまに笑ったときに少し似てるような気がする。
そこに、さっきのお姉さんがリビングに戻ってきた。


