そこで初めてれーくんの動きがとまった。
「・・・あのな、俺が今何してるかわかってる?」
「なになに?!」
「この後の準備だよ!じゅ、ん、び!親父が帰ってくるまでにすることがあるんだよ!」
さっきからゴソゴソしてたれーくんは、まさかの準備中やったってこと。
なんだか、そう考えると少し申し訳ないような気がしてきた。
「あぁ、なるほど。」
冬真も納得したようで「じゃぁ、黙っとく」と、手伝う選択やない方を選んだ。
うちは何か手伝えるkとがないんやろうかと、ソファーを立ち上がった。
そのとき、玄関の方で音がした。
「帰ってきた・・・。」
れーくんが呟いたときには、すでにリビングのドアが開いてた。
「ただいま、麗。」


