「オレンジジュースだけど、飲める?」
「「はい。」」
うちと冬真はそのジュースを受け取った。
「俺のは?」
「麗はいらないでしょ?」
「・・・・・・」
なぜかれーくんにはジュースはなかった。
意外に厳しい家庭なんかな、なんて思てたら「じゃぁゆっくりしててね」と、お姉さんはうちらの元を離れて行った。
冬真は今貰ったジュースを口にして「相変わらずだよね」とれーくんに目を向けた。
何のことか全くわからず、うちは軽く首をかしげた。
「茶ぐらい出せばいいだろに・・・。」
そう言いながられーくんは立ち上がって、何かゴソゴソし始めた。
「言えばいいだろ。」


