「ただいま。」
「おかえり。冬真くん、先に上がってっちゃったわよ?」
「あぁ。あいつはいつも通りだろ。」
「そうね。さぁ、笑美さんも上がって。」
そこでうちの妄想も終わって、れーくんの家に上がった。
リビングに案内されて向かうと、冬真がソファーに座って「来たぁ?」と、あたかも自分の家かのように陣取ってた。
「お前の家じゃねぇだろ。」
「第二の故郷。」
ここが故郷って、かなり近い・・・やなくて。
「笑美も座りなよ。」
その言葉も、本来なられーくんが言うべき言葉のはず。
れーくんの方をチラリと見ると「・・・どうぞ」と言いづらそうに、頭を抱えながら言うた。
ソファーにそっと座ると、さっきのお姉さんがジュースを持って来てくれた。


