「お前と遊んでる場合じゃねんだよ。帰れ!」



「いやだ!帰らない!行きます!}


「駄々こねてねぇで」

「れーくん!」



今度は冬真がれーくんの名前を叫んだ。



そして、れーくんの耳元で何かを呟いたらしい。




うちまではその言葉は届かず、れーくんの耳元から離れた冬真は「行こう!」と言って先に歩き出した。




何がどうなってるんか全くつかめず、うちはれーくんを見た。



すると、れーくんも「・・・行くぞ。」とだけ言って、歩き始めた。




「・・・はい。」



何もわからず、うちは二人について行くことになった。





それから多分、10分くらい歩いた。



どうやら団地に入ったうちらは、れーくんを筆頭、ではなく冬真筆頭に歩みを進めてた。