「なんだよそれ。そんな理由だったのか?」



「そうだよ。」




「そうだよ、って・・・お前やっぱり来るな。」



「え!?なんで!?」



「うざい。」




ここから数分間にわたって、二人の口論が続いたのは言うまでもなく。



うちはその間、その光景を見守ってた。




わりと面白くて、飽きへんかった。



ホンマは止めに入ったりするべきやったんやろうけど。




時間は止まることなく過ぎていった。



「れーくん、時間!」




「あぁ!?・・・あっ!」



冬真と手を組んだまま、思い出したように叫んだ本人は、時計を確認して冬真を睨んだ。