昨日とか全然話に出てきてへんかったのに。
「なんで冬真がおんの?」
「いたらだめだった?」
「いや、冬真が写真に興味あるとは思えへんくて。」
ホンマは、まじめに冬真がここにいてる理由が、わからへんかっただけやねんけど。
でも、そんなこと言うたら悪いと思って、何とか理由を見つけたつもりやった。
「失礼だなぁ。」
「家でゲームとか、ゴロゴロしてそうなイメージやもん。」
「あながち当たってるけど。」
おそらく、その日本語は間違うてるけど。
「まぁ、れーくんと笑美を二人っきりにするのが怖かったから来たんだけど。」
冬真のその呟きが聞こえた瞬間、れーくんが「はぁ!?」と叫んだ。
実は、うちも言いそうではあったけど、先に言われてもうて、言葉を飲み込んだ。


