一歩一歩進むにつれて、ワクワクしていってる自分がいてた。
かなりゆっくり歩いたんやろか、いつもなら30分もかからへんくらいやのに、もうすぐ学校に着くって時に時計を見ると、6時45分。
ちょうどええ時間やな、なんて思って前方を見て「えっ」と声を漏らした。
約束の時間の15分前。
でも、学校の校門の前には人影があった。
そして、その人もうちに気がつく。
「れ、れーくん?早いな。」
「暇だったから早く来ただけだ。」
「へー・・・で。」
れーくんにあっさり言葉を返されたから、うちもサラッと言葉を返して、れーくんの隣に視線を移した。
「やっほ」
れーくんの隣には、当たり前の如く冬真の姿があった。


