ガダンッ
「な、なんや!?」
「笑美!」
肩で息をしながら病室に駆け込んで来たんは、パパやった。
その額には薄っすらどころやない、大量の汗が流れてた。
今この時期にそんな汗をかく人っておんねやな、なんて思わせるくらい。
「大丈夫なんか!?どこが痛い!?先生は?ちゃんと治してくれるんやって?」
「パパ、落ち着きい?」
「その間に何かあったらあかん、思てここまで走ってきたんやで?!」
「見ての通り、大丈夫やから。っててて・・・」
「笑美!?」
ちょっと痛いだけやのに、パパの顔色がだんだん青くなっていく。


