「あ、ご、ごめん。」
言われて初めて顔が一気に熱くなった。
そういえば、人の目をジッと見るんて、メッチャ恥ずかしい事や。
そう思えば思うほど、顔がどんどん熱くなっていった。
「・・・話していいか。」
「ど、どうぞ。」
顔が赤いことばれてへんかな、なんて思いながら、耳だけはれーくんに向いてた。
「俺さ、自分の名前があんまり好きじゃない。」
「・・・へ?」
思わず拍子抜けした声が出てもうた。
「おっと」と言いながら口に手を当てて、れーくんの次の言葉を待った。
「お前に名前聞かれて、言えなかったのはそこに答えがある。」
「・・・はぁ。」


