その後、うちとれーくんは一緒に帰る羽目に。
別に一人で帰れるのに。
「れーくん、家この辺なんやろ。うち、まだまだやからもぉええで。」
「だいぶ日が落ちたし、すでに家は通り過ぎたしで、ここまで来たら送る。」
うちはれーくんの少し後ろを歩いてる。
れーくんの後姿を見ながら、確かに日が落ちてきてる空の下歩いてた。
「別に小学生とかちゃうし、一人で帰れるよ。」
「・・・そんなに俺が嫌いか。」
「へ?」
意外な言葉が飛び出した時、前を歩くれーくんの足が止まった。
「・・・れーくん?」
「確かに俺、普段は冷たいのかもな。」
「なんや、急に。」


