テストでそれが絶対出るとは限らへんのに、他のところも出るはずやのに、それでもせっかくやからってあの紙に書かれてたのを覚えた。
その結果、ホンマに救われたんやもん。
れーくんのおかげで、一つでも多い問題が解けた。
あの紙だけやない。
今までなんだかんだで、少しずつ教えてくれたことも、テスト中なんとなく思い出したりもした。
テストの間だけやなくて、授業でも生かされたこともあった。
れーくんには、感謝しても、感謝しきれんくらいの想いがあんのに・・・。
「・・・おい」
「れーくんのおかげやのにっ!」
「・・・・・・」
「バカや?うちはバカや。でも、れーくんに教えてもらった時間があったから、少しだけかもしれへんけど、分かったこともメッチャあった。」
「・・・・・・」
「せやから、言おうと思っててん・・・」


