「別にいいだろ。」
素っ気なく返された言葉。
でも、これがれーくんやもんね。
朝のお礼も、テストでええ点が取れたことのお礼も、やっぱり言うべき?
でも、やっぱり怒られる?
そんなうちの心の中の声を知らず、れーくんはうちの方を向く。
その目は、うちを捉えて離さず、何かを言おうとしてるのがわかった。
でも、なんか怖いような気がするんは、気のせい?
「れ、れーくん、なんか怒ってる?」
「あ?怒ってねぇよ。」
「怒ってるって!あ?とか言ってるんが怒ってへん訳ないやん!」
「怒ってねぇよ。怒る理由がねぇ。」


