うちが5組の中を覗くと、そこにはすでに二人の姿があった。 「・・・いてる。」 「どこどこ?」 続いて欄が覗いて、うちが「あそこ」と指し示す。 「え!?」 欄が驚愕の声を上げた理由を、うちはこのとき全くわからへんかった。 「・・・欄、どないしたん?」 「え、笑美、もしかして・・・れーくんって、小野寺くん?」 「そうやけど。」 余計に欄の顔が引きつった。 「え、なに?欄?」 グッ――― 「うぁっ!?」