「ばいばい」と言ってからしばらく経った今、うちはベッドの中。
明日、れーくんと冬真にちゃんと謝れるんか心配。
謝らなあかんけど、でも、きっと二人はもううちに会いたないはずや・・・。
あれだけ最低なこと言うてもうたから。
取り返しがつかへんこと、してもうた。
そっと目を閉じると、瞼の裏に、れーくんと冬真の顔が浮かぶ。
二人の漫才みたいな会話がおもしろい。
れーくんが冬真を冷たくあしらうのが、いつものことで、それを見て笑てた。
・・・あの瞬間までは。
うちが全部壊したようなもん。
明日、絶対・・・ごめんて言おう。
朝、目が覚めると同時に、食卓に向かって朝ご飯をササッと済ませる。
「笑美、どないしたん?今日、何かあるん?」


