「あ、笑美。」 「・・・帰ろう、欄。」 「うん。・・・笑美?」 「鈴木、オーラが黒いぞ。」 欄と中島先生が「おーい」と声を揃えて言うのが聞こえる。 「・・・中島先生、欄のこと好き?」 「えっ、な、そんなこと・・・」 「知ってる。好きなんやろ。」 「・・・鈴木?」 今、うちの視界には、茶色の床しか見えてへん。 しかも、なぜか揺れて見える。 ―――ポタッ 「笑美っ!?」