「あ、あのね?笑美・・・」
「ん?」
「別に、笑美のお見舞いに行きたくなかったからとかじゃないの!!」
「・・・ん?」
今度はモジモジしながら、少し顔を赤らめながら話す欄。
どういう意味なんか、はっきりせぇへんうち。
中島先生は、コホンと咳をしながら書類をまとめてる。
この光景、なんなんですか。
「欄、つまり何が言いたいん?」
ええ加減帰りたいし、この空気が嫌になってきた。
そして、やっと欄が打ち明けた。
「あのね!!私・・・中島先生と付き合ってるの!!」
顔を真っ赤にしながら肩で息をする欄は、最後に「ごめん・・・」と付け足した。


