当の本人は、何もなかったかのように黙々と話してる。
それを、まともに聞いて分かってるんかわかってへんのか不明の冬真くん。
・・・結局、分かってるんか聞けへんかったし。
多分、書いてるってことは、分かってるんやろうな。
うちも、とりあえず聞きながら問題を解いていった。
わからへんなりに、最大限の足掻きをみせた。
「・・・ん。とりあえずこんなもんだろ。もうここも閉まるし、帰るぞ。」
時計を見ると、6時前。
メッチャいい時間。
欄ももうそろそろ出てくるやろうし、うちらは片づけを始めた。
図書室を出て、廊下で解散。
「笑美ちゃん、明日も一緒にやらない?」
「ええの?」


