「俺、横山冬真(よこやま とうま)、1-5ね。冬の真実って書くよ!じゃぁこんな感じで、名前とクラス、どうぞ!」
うちに向かって満面の笑み。
言わざるを得ないこの状況。
「う、うちは鈴木笑美、1-6です。えっと・・・笑うと美しい、って書きます。」
「隣か!そっかそっか。あ、こいつは、れーくん。」
「苗字まで正しく言え!あぁっ、もう。苗字は小野寺(おのでら)。嫌だけど、冬真と同じクラス。」
「嫌なのかよ!?初めて聞いたぞ!今の今まで親友だと思ってた!」
「残念でした。」
残念でした、て。
またうちの中で笑いが込み上げてくる。
「あ!れーくん、笑美ちゃんを笑わせないように!図書委員の人が睨むから。」
「はぁ!?俺のせい?」
「そういうところ!気をつけろ!」


