図書委員さんにヒョコッと頭を下げて、れーくんに向き直り「あの、よかったら教えてください」とうちから直々にお願いした。
「まじかよ・・・はぁ・・・。」
と言いつつも、先に席に戻って行くれーくん。
そして「時間ねえし、さっさとやるぞ」と自分たちの勉強道具を持って、うちの席のところへ戻って来てくれた。
・・・割と律儀?
うちも、結局教えてもらうことに決めた。
『お守り』とか言われて、ちょっとイラッとなってもうた。
別にどうせ、自分やってそこまでできる人やないやろし。
うちにやって、得意な分野苦手な分野あるし。
得意なところやった、教えてあげられる。
そんな感じなんやろうと、この時は思ってた。
この数分後、うちは軽く後悔することになった。


