正確に何を言ってるんかはわからへんけど、口の動きとか、手の動きなんか見てると、想像が働く。
こういうの、人間観察っていうんやろうか。
そのとき、冬真くんがうちの方を見た。
ような気がした。
いや、実際はその通り楽し、隣のれーくんの肩をトントンと叩いて、れーくんをもうちの方に向けさせた。
って、うち見られてる!?
サッと目を背けたものの、時すでに遅し。
冬真くんがうちの方に歩いてくるのがわかった。
そして、うちの目の前に立って「ねぇ?」と声をかけてきた。
「・・・はい?」
「さっきから何やってんの?」
「・・・うち?」


