「・・・コントみたいやったな。」 いくらうちでも、コントくらいはわかる。 ジーッと二人を見てたら、メッチャおもろかった。 きっと冬真くんがボケることでれーくんがつっこんでる。 と、うちには見えた。 パシッと頭を叩かれる冬真くん。 冬真くんの口元が動くと、れーくんが軽く受け流して教科書を目の前でチラつかせる。 『これやれよ』と、言っているように見えた。 「ふふっ・・・、おもしろっ。」 うちは手元にある雑誌のことは忘れて、その二人のことを見続けてた。