「とりあえず、あと五分でホームルームだよ、美っちゃん」 「へ?」 時計を見ると、八時二十五分! 「ホントだ…」 「またね、美っちゃん。…まぁ、また会うことになるけどね」 呟いたヒーローさんを探すと、ヒーローさんの姿はなかった。 さっきの制服…あれ、Y高校のだったような…気のせいかな?ってゆぅか、「また会うことになる」ってどぅゆぅこと? 私は、よく回らない頭で必死にさっきの出来事を思い出しながら教室に向かった。