「へぇーえ?知らないんだぁ?」 琴美はそう言って、スニーカーを履いてる私の腕を引っ張った。 「ちょっ…待って!まだ靴履いたまま!!」 私の言葉に琴美は手を離して、 「ごめんごめん」 慌てて言った。 「ねぇ、昨日どこ行ったの?」 スニーカーから上靴に履き替える私に、琴美が聞いてくる。 「おっきな日本家屋」 「それって、昭和村?」 昭和村!?さすがにマッキーの趣向からはあり得ないと思うけど…。 「うぅん、マッキーの家だよ」 「い、家に行ったの!?」