「オマエ、なんで俺の言うこと聞けねぇんだよ!?」
マッキーが部屋を出たところで言った。
「あんなこと言う必要なかったじゃない!」
花梨さんがかわいそうだった、そう言おうとしたけど、言わなかった。
「…さっきの言葉、あれ…婚約の話をなしにしてもらうために作った嘘だよね?」
「さっき?」
「私以外の女と一緒になる気はない、とか私のことが一番好きとか」
聞くのが急に恥ずかしくなって、私は小声で言った。
「本当、って言ったら?」
マッキーが悪戯っぽく笑う。
「え!?」
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