琴美はチェシャ猫みたいに笑った。 「でも、どうして午後の授業に出てこなかったわけ?」 「うん…なかなか帰してもらえなくて」 「それって、アンタを助けてくれた運命の人?」 私は頷いた。 まぁ、別に運命じゃないけどね? 琴美は、私の答えに琴美は満足したのか、ニヤニヤ笑いを止めない。 「何ニヤニヤしてんのよ?」 「うん?だって、アンタが嬉しそうだからさぁー」 「う、嬉しくないわよ!?」 私の答えに、琴美は声を立てて笑った。