前のめりになって、何かにゴンッって頭突きしちゃった。

 目を開けると、マッキーの腕の中に私はいた。

 顔が急に熱くなる。

「な、何よ!」

「べーつにぃ?なんでもねぇ」

 マッキーは私の髪をぐっしゃぐしゃにしてニヘッと笑った。

 女子の髪ぐしゃぐしゃして何が面白いわけ!?

「な、何…?」

「…お前の家、どっち?」

 校門の前で聞かれた。

「右」

 私が答えると、マッキーはまたしても歩き始めた。