俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋




             ☆

 結局私は、夕方までマッキーに付き合わされることになった。これといって、何かあったわけでもなく。

 ただ隣に座ってるだけ。

 まぁ、変なことされるよりかはマシだけど。

 空が赤くなった頃、マッキーがのっそり立ち上がって。

「送ってくよ。付き合わせちゃったし」

 マッキーはそう言って、私の手をとった。

「ひ、一人で帰れるから!」

 なんとなく、マッキーといるところを人に見られたくなくて、私はマッキーの手を振り払った。

「俺が送ってくって言ったら送ってくんだよ!」

 どんな理屈なのよ?