俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋




「オマエの家のポストに入れてきた」

 そんなバカな…。なんで私の家知ってんのよ。

 大体―――

「私の携帯につけてるストラップ丸見えだよ」

 私は、マッキーのポケットを指さした。私の指先には、イチゴのストラップ。

「あ、ばれた」

 バレバレの嘘つかれた時点でばれてるけどね(笑)

「ねぇ、返してよ。約束通り、屋上に来たでしょ」

 私が言うと、マッキーはニヘッと笑って。

「返してやんなーい」

「は!?なんでよ!」

 私は、マッキーの右ポケットに手を伸ばした。

 私はマッキーの正面に座ってるから、左手を伸ばせば簡単に届く――筈。

 なのに…。