俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋




 言ってから、彼は「あ、そうだ」と呟いた。

「オマエ、ミッキーな」

「はい?」

 唐突に言われて、私は戸惑う。

「なんで?」

「オマエ、美紀だろ?だからミッキー」

「…じゃ、じゃあアンタはマッキーね!」

 私の言葉に、マッキーは顔を真っ赤にして。

「俺にへんてこりんな名前つけてんな!」

「いいじゃん♫おあいこだよ」

 私が言っても、マッキー(⇐ニックネーム確定)は拗ねたままだった。

「…ってゆぅか、携帯返してよ」

「残念でしたぁ♫俺、持ってないよ」

「へ?」