これ、絶対わざとでしょ! 口の中に、温かい感触―― 舌!? 私は絶句した。 息できない!苦しい!窒息しちゃうよ! 「お前は美っちゃんでいいんだよ―――」 彼の顔が離れた。 「よくない!私には、美紀って名前が―――」 「俺に逆らうな」 またしても、キスをされる。 何回もされたら本当に窒息するんだけど!…たぶん。 「あ、あんたは?名前、なんていうの」 唇が離れたタイミングで聞く。 「俺?真木博斗」