俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋




「おっ!?この学校に女がいるじゃねぇか!」

 振り向くと、赤毛でロン毛の人に腕を掴まれた。

「きゃ…」

「驚いた顔も、怯えてる顔もかわいい」

 何なの、この人!

 私は掴まれた腕を振りほどこうと腕を振った。

 …振りほどけない!

「ねぇ…俺と遊ばない?」

 怖い!

 このとき、なぜか私の脳裏に浮かんだのは、昨日私を助けてくれた、でも私の携帯をパクったあの男。

 なぜか私は、助けてほしいと願ってしまった。