やっと付き合えたと思った美紀にはフラれ

 大学のセンター試験では惨敗し

 叔母さんが昏睡状態で意識不明の重体

 俺はとことん運が悪い。

 傘の金を払い、店を出ると雨は止んでいた。

 金、無駄に使っちまったな…。

 俺は買った傘を家に持ち帰ろうか迷った挙句、邪魔になるからと店の傘たてに差した。

 それから時計を見る。

 午後二時十五分。無駄な時間を費やしたなと小さく舌打ちしながら俺は約束の場所へ向かった。

 約束の場所までは交通機関を使うのが手っ取り早い。

 地下鉄に乗り、三つ目の駅で降りると三番出口から外へ出た。

 徒歩で五分。

 そこには繁華街が広がっている。

 繁華街のカラオケ店で友達と待ち合わせている俺は、そのカラオケ店を目指して進んだ。